ラングラーのタグで見る年代の見分け方【ジャケット編】
2017/03/06
- 「TALON」ZIP(タロンジップ)を見て年代を見分ける方法【Hookless】
- Lee(リー)をタグで年代判別【101-LJ STORM RIDER(ストームライダー)編】
- Dickies(ディッキーズ)のタグで見る年代の見分け方
- 「IDEAL」ZIP(アイディールジップ)を見て年代を見分ける方法
- BIGMAC(ビッグマック)のタグで見る年代の見分け方
3大デニムブランドとして名高いWrangler(ラングラー)の歴史は長いです。まず、1904年にC.C.とホーマーとで「ハドソン・オーバーオール・カンパニー」を設立したのが始まりです。その後1919年に「ブルーベル・オーバーオール・カンパニー」と改められ、ワークウェアの製造販売を確実なものにしていきます。
時は流れ、1947年にワークウェアに加え、ウェスタンラインの製造に着手。そして1948年に誕生したのが「Wrangler(ラングラー)」なのです。
今回はそのラングラーの顔であるジャケットに付くタグで年代を見分け方をまとめました。
Wrangler(ラングラー)のタグで見る年代の見分け方【ジャケット編】
年代は、ずれる可能性があります。
1948年~「内巻きタグ」
NO IMAGEです。。。(画像募集中です。)
最初期に見られる横長のレザータグで、ブランドネームのロープロゴの「W」が内巻きになっている。
字体の角度もきつい。「BLUE BELL’S」はこの頃はベルマークでなく文字のみで左上に刻印。
また「Wrangler」の下には「AUTHENTIC WESTERN JEANS」刻印。
防縮加工されたデニム(サンフォライズド)を使用しているが、レザータグは縮んでしまう為、欠損している場合がほとんど。もし付いているものがあればかなり希少価値の高いものになります。
50年代~61年
50~55年「外巻きタグ」
出典先サイト→「Sunny Side Up」様
「W」の左端が内巻きから外巻きに変わる。
また素材がレザーからプラスチックのタグに変更されます。こちらも硬化してしまうためタグが無い場合がほとんど。残っていれば希少価値は高い。
左上にあった「BLUE BELL’S」の文字がブルーベルマークのプリントに変わります。
55~57年「最初期ブルーベル白タグ」
出典先サイト→「Pigsty」様
素材がプラスチックから布製に変わる。
上からブルーベルマーク、Wrangler、サイズ、SANFORIZED表記が縦一直線で表記される。また、タグの外周が全て縫われるのが最初期の白タグの特徴。
56~61年「初期ブルーベル白タグ」
出典先サイト→長野県松本市 古着屋「panagorias」様
サイズの表記のみが右横にずれる。
また、ステッチも上下のみでサイドは縫われていない。
61年~60年代
61~63年「中初期ブルーベル白タグ」
出典先サイト→「Sunny Side Up」様
上記の初期のブルーベル白タグとデザインは同じだが、この年代から右上(ロープの「r」付近)に、®(レジスター)マークが付くようになる。
62~64年「中後期ブルーベル白タグ」
出典先サイト→長野県松本市 古着屋「panagorias」様
サイズ表記が特徴的に。ビリヤードの玉のようなデザインでサイズ数字が入る。また、「SANFORIZED」表記が左にずれ、その横に「MADE IN USA」が入る。(「SANFORIZED」表記無しのものもある。)
64~66年「後期ブルーベルタグ」
出典先サイト→長野県松本市 古着屋「panagorias」様
サイズ表記がタグ上から消える。(サイズはまた別のタグで付くことになります。)
66~68年「最後期ブルーベルタグ」
NO IMAGEです。。。(画像募集中です。)
上記のタグとデザインは同じで「SANFORIZED」表記だけが消え、「MADE IN USA」が中央に入るようになる。
このタグを最後にブルーベルのマークはタグから消える。
68~69年「初期白タグ」
NO IMAGEです。。。(画像募集中です。)
ブルーベルマークの無い白のロープタグの初期タイプ。タグは四方全て縫われており、また上下と左右で糸の種類が違ったりする(同じものもあります)。タグ自体大きめです。
また表記もかなりシンプルになり、「MADE IN USA」まれに「SANFORIZED」表記が有るものと無いものも存在する。
68~70年「後期白タグ」
出典先サイト→「Six Pac Joe」様
タグの素材が変わる。また上下のみ縫われる。
出典先サイト→「Boundary243」様
下部の表記は「SANFORIZED」のみ、または「SANFORIZED」「MADE IN U.S.A.」どちらも入るもの2種類あります。
70年代
70~71年「初期黒タグ」
出典先サイト→「JAM」様
白タグ後期のデザインはそのまま、色だけ黒くなったもの。生産時期も短くかなり希少。
72~76年「太文字黒タグ」
出典先サイト→「Six Pac Joe」様
初期黒タグとデザインは同じだがロープが太くなる。このデザインは流通量もかなり多いみたいです。
76~78年「太文字三角黒タグ」
出典先サイト→「JAM」様
四角タグが三角タグにデザインチェンジします。文字はロープの太文字。
78~80年「細文字黒タグ」
出典先サイト→「JACK CLOTHING SUPPLY」様
デザインはそのまま文字が線状になり細くなります。また78年から®(レジスター)マークはブランドネーム右上から右下に表記場所が変わります。三角タグと四角タグがあります。
備考 他の70年代タグ
出典先サイト→「JAM」様
細かい年数はわかりませんがこちらは70年代のタグです。(四角、三角タグどちらもあります。)
出典先サイト→長野県松本市 古着屋「panagorias」様
レインボータグ。これも70年代。
出典先サイト→「Six Pac Joe」様
こちらも70年代。通称「暴れ馬タグ」。
80年代
80~85年「NO-FAULT DENIMS表記 三角or四角黒タグ」
出典先サイト→「Pigsty」様
「NO-FAULT DENIMS」表記が入る。
また同じデザインで、三角タグタイプのものも存在する。
85~86年「フラッグ白タグ」
黒タグから一転また白いタグに戻るが、ブルーベルマークはもちろんなく、旗が描かれている。また、「NO-FAULT DENIMS」表記も健在。三角タグタイプも存在する。
86~90年「ホースマークタグ」
出典先サイト→「Six Pac Joe」様
ラングラーの字体も現在のそれにかなり近くなり、ホースマークも描かれているこのパターンのものは比較的珍しいものである。ホースマークが付くのは古め。
また、これからは様々な種類のタグが出てくるようになります。
あとがき
出典先サイト→長野県松本市 古着屋「panagorias」様
今回は「ジャケット編」ということでしたが、ジャケットとジーンズではブルーベルマーク表記が無くなるタイミングが違ってたり角度が違ったりするので見分ける際は注意が必要です。後にジーンズのまとめも作成しますのでよろしくお願いします。
以上「ラングラーのタグで見る年代の見分け方【ジャケット編】」でした。