【トップス編】Lee(リー)のタグを見て年代を見分ける方法
2018/08/17
- 「TALON」ZIP(タロンジップ)を見て年代を見分ける方法【Hookless】
- BIGMAC(ビッグマック)のタグで見る年代の見分け方
- Dickies(ディッキーズ)のタグで見る年代の見分け方
- Levi’s(リーバイス)70505モデルの年代ごとの特徴を見分ける
- ラッセルアスレチックのヴィンテージをタグで見て年代判別する方法【RUSSELL ATHLETIC】
以前にも「101-J」や「ストームライダー」等のモデルの年代を見分ける方法をまとめてきましたが、今回はロット指定されているモデル以外のトップスで、タグを見て年代判別する方法をご紹介します。
タグの種類が豊富なので随時追記していきます。
なお、オーバーオール等を含んだボトムスのタグはご紹介していません。(それはまた次の機会に。)
~Leeについて~
Lee(リー)自体の始まりは1889年カンザス州サライナで始まります。最初は食品、雑貨の卸商を行っていましたが、1911年に衣料ラインを作り始まったのが私たちが知るLeeです。
【トップス編】Lee(リー)のタグを見て年代を見分ける方法
30年代
出典先サイト→「Pigsty」様
ショップコートに付くタグ。
初期のリーは小文字の「e」が斜めになっています。
表記もかなりシンプルです。
40年代
出典先サイト→「Pigsty」様
こちらもショップコートに付くタグです。「UNION – ALLS」オールインワン等に入る表記です。
この時代も小文字「e」がまだ斜め表記。
LOTナンバーやサイズ表記が同じタグに入ります。
50年代
出典先サイト→「Six pac joe」様
「UNION – ALLS」表記タグ。
この時代から小文字「e」が水平表記になります。
また、タグ内の情報も豊富に。
50~60年代
出典先サイト→長野県松本市古着屋「panagorias」様
「Lee」の文字が太く大きくなりブランド名の存在感があるタグに。
また、この時代から同ブランドは様々な生地を開発するようになり、生地の種類がタグに記載されていることが間々見られます。
こちらのタグなら「CHETOPA」という表記がそれです。
~CHETOPA(チェトパ)とは~
1952年、Leeがカンサスのチェトパで開発した、耐久性の高い綾織りの生地です。
出典先サイト→「Pigsty」様
~WHIPCORD(ウィップコード)とは~
綾目が波ように盛り上がっており、それが乗馬用馬具の鞭綱(ウィップコード)のように見えるため命名された。
60年代
~NYOCOとは~
読みはニョコで合っているかはわかりません・・・教えてください。
NYLON(ナイロン)、ACRYL(アクリル)とCOTTON(コットン)を織り合わせた生地のことです。
50年代と60年代は似たようなタグが多く見られますが、「Lee」の文字に「®」または「MR」マークが付くようになります。これらが見られるタグは年代が新しいです。
出典先サイト→「KOKO-TEA」様
こちらのタグも60年代とわかります。
70年代
ジャケットやベストに付くタグ
70年代は黒タグが主流になります。
「Lee Set」タグは70年代に見られるもので、この時代の中でも希少価値は高いです。
出典先サイト→長野県松本市古着屋「panagorias」様
一風変わったこのタグも70年代。
大文字「LEE」タグも。
デニムのテーラードジャケットや少し変わったデザインのアイテムに付いていたりします。
ダウンジャケット等ヘヴィアウターに付くタグ。
出典先サイト→「Six pac joe」様
「UNION – ALLS」タグ。
★アウター等に付くジップでも年代を見分けられるって知っていますか?↓
「TALON」ZIP(タロンジップ)を見て年代を見分ける方法【Hookless】
シャツに付くタグ
黒地に金字が主流ですが、オレンジ色の字も見られます。
出典先サイト→長野県松本市古着屋「panagorias」様
このような白タグも。
黒タグじゃないのかという声もあるでしょうが、70年代のUSシャツにはかなりの確率で「ある特徴」が見られますので、それでも年代を見分けることが出来るのです。
★70年代のシャツの特徴を説明する↓
備考~この時代のLeeのはじけっぷり~
特殊なリバーシブルジャケット。
70年代のリーの特徴的なデザインジャケットです。
リーは101-J等、不変のデザインを生み出していますが、こういったかなり尖ったデザインを数多く生み出していることでも有名です。
これらのデザインで共通してわかるのはその独特なカーブラインです。
生地の切替しやポケットディテール等で必ずと言っていい程、円を描くように作られます。
反対にリーバイスって直角的なデザインが多いと思うのは、狙って差別化を図っていたんでしょうか。
80年代
波打つような字体の現在も見られるデザインに。
前時代の名残か黒タグが多く見られます。
90年代
出典先サイト→長野県松本市古着屋「panagorias」様
Tシャツ等に見られるタグ。
1987年には日本での商品開発・販売をエドウィンに依頼します。
以降USA製は徐々に姿を見せなくなりますので「MADE IN U.S.A.」が見られる最後の時代になります。(復刻物などは除く)
出典先サイト→「Six pac joe」様
このように表記が違うタグも。
デザインには共通性が有ります。
まとめ
出典先サイト→「Cider」様
チェトパやウィップコードタグ等は一部ボトムスにも見られます。
今回はロット指定されていないモデルのタグをご紹介しましたが、過去にはストームライダー等の年代判別記事をポストしていますので良ければご覧ください。↓
Lee(リー)をタグで年代判別【101-LJ STORM RIDER(ストームライダー)編】
以上「【トップス編】Lee(リー)のタグを見て年代を見分ける方法」でした。