BIGMAC(ビッグマック)のタグで見る年代の見分け方
2017/02/19
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どこかのお店のハンバーガーではありませんよ。
ヴィンテージ好きならもちろんの事、気になってる方や興味がある方も目にしたことがあるであろうブランド。今回はビッグマックのタグで見るヴィンテージの見分け方をまとめました。
そもそもビッグマックとはストアのオリジナルブランドなわけです。
何のストア?と聞かれると、これまた聞いたことや目にしたことがおありでしょう「JC Penney(ジェイシーペニー)」というストアから生まれたものなのです。
1900年代初頭からワークブランドの全盛期と言われる時代を過ぎ、中には今なお健在な3大ストアブランドというのがアメリカには存在していました。
「SEARS(シアーズ)」
「MONTGOMERY WARD(モンゴメリーワード)」
そして
「JC Penney(ジェイシーペニー)」
この3社です。
今でいうイオンの「TOPVALU(トップバリュ)」とかドンキホーテの「情熱価格」とか。その会社のPB(プライベートブランド)のことですね。上記の3社から出しているそれは凄い数のPBをストアブランドとしてくくっています。
そのJCpenneyのPBの1つである「BIGMAC(ビッグマック)」の年代を主にタグから見ていこうと思います。
タグ等から見るヴィンテージBIGMAC(ビッグマック)年代の見分け方
ビッグマックは30年から生まれたとされています。
~40年代「SUPER」タグ、「盾」タグ
出典先サイト→「archeologie」様
40年代以前のタグに付くスーパービッグマック。下地が赤で文字が白のバージョンもあります。
で、なぜスーパーなのかは色々諸説あるようですが一説には、
40年代まではライトオンスの生地に防縮加工(サンフォライズ)をするのが技術的にかなり難しかったらしく、その時代に10oz以下の生地に防縮加工した商品はペニーズブランドでは「SUPER(スーパー)」と付けていたとのこと。
当時からジェイシーペニーの技術力はかなり高いことが伺えますね。
出典先サイト→「JAM」様
また、ボタンにも「SUPER」と「SHRUNK」刻印が入ります。これは通常のビッグマックには入らない刻印なので名前の通りスーパーな一品ですね。
ボーイズサイズで、「BIG」表記の部分が「LITTLE」になったスーパーリトルマックっていうタグもあったりします。(笑)
こういう遊び心って本当に素晴らしいですよね。とにかくスーパーって付いた物はかなり古いです。
盾のようなマークの中に太字でビッグマックと入るこちらも40年代のもの。
40~50年代はワーカーの時代って言うのもあり、タグでも他社との競い合いというかそういったものが垣間見えます。とにかくどこもデザイン凝ってるのが多いんですね。
50年代
出典先サイト→長野県松本市 古着屋「panagorias」様
50年代に入るとタグのデザインも大分落ち着いてきますね。
また同じ「JC Penney」の中の別ブランド「PAY-DAY(ペイデイ)」にもほぼ同じようなデザインが見受けられます。時代の煽りを受けたかコストカットのためか・・・そんな時代背景も感じさせます。
この時代は上段に「PENNEY’S」表記が入ります。(イレギュラーはあります。)
出典先サイト→「JAM」様
デザインは似通ってるんですが付くアイテムによって微妙に変化が有ったりします。
他には、
出典先サイト→長野県松本市 古着屋「panagorias」様
このようなタグもあります。
出典先サイト→「Pigsty」様
左側に木が生える赤と白色の一風変わったタグもあります。これはあまり見かけないですけどね。
60年代
出典先サイト→「Sunny Side Up」様
タグのデザインはとてもシンプルで時代ごとに特性が出てきます。
60年代は基本上段にビッグマック、下段に会社名やサイズ表記等判り易く載せてあります。
出典先サイト→「Six Pac Joe」様
出典先サイト→「Six Pac Joe」様
以前はどこの古着屋さんでも見かけましたが絶対数が少なくなってるんでしょうね。
あんまり見かけなくなりました。
「PENN-PREST」表記のタイプもあります。
こちらのタグ色はブルーですが、色はレッドだったりイエローだったりもします。また、「PENN-PREST」が最上段に表記される物も確認されています。
70年代
この時代のタグはまだまだ見る機会も多いのではないでしょうか。
タグに変更があり、線で区切られるようになります。
サイズ等がパッと見てすぐにわかります。
このタグはネルシャツに付くタイプです。
こちらもカラーバリエーションがあり、赤だったり青だったりします。
シャンブレーシャツやオーバーオールにはこの白地に薄めの黄色と黒の文字が入るタイプが多くつきます。
基本的な形はこれですが、微妙にデザインが違うものがいくつも存在していますが全て70年代です。
80年代
これ以上ないぐらいシンプルかつインパクトのあるデザインになりましたね。
まだまだよくみかけるのがこれらの80年代タグ。
あとがき
お疲れ様でした。
やっぱりこうやってヴィンテージに関係したものを書いているとウキウキしてきますね。この感覚わかっていただけるかなと勝手に思っています。この世界で生きている僕たちは知識の差はあれどミンナトモダチ。ですし。
だって例えばこれ、
出典先サイト→「JAM」様
ネルシャツとかオーバーオールとかばっかり見かけるビッグマックのブーツですよ?こんなの中々見ないでしょう?知らない人が見たら「何でもないブーツじゃん。」で終わる所ですが、僕らは絶対テンション上がりますよね?
それが分かり合えた時点でもう友達なんです。「あ~ワークブランドだからこういうのも作るのね」って。この感覚を1人でもいいから伝えたい!という思いの元、これからも更新していこうと思います。
以上「BIGMAC(ビッグマック)のタグで見る年代の見分け方」でした。