Lee(リー)のタグで見る年代の見分け方【101-J編】

      2017/10/30

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Lee(リー)自体の始まりは1889年カンザス州サライナで始まります。最初は食品、雑貨の卸商を行っていましたが、1911年に衣料ラインを作り始まったのが私たちが知るLeeです。

今回は発表当時からデザインがほぼ変わっていない完成されたウェスタンなディテールが特徴の「101-J」についてです。

LeeはSANFORIZED(防縮加工)を施した「左綾デニム」を使用しているのが特徴で、左綾デニムは使い込むことで非常にキレイな縦落ちをします。このおかげで「101-J」は形はほぼ同じなのに年代ごとで全く違った印象を受けます。今もヴィンテージのLeeファンの心を掴んで離さない魅力的な部分と言えるでしょう。

101-Jはデイテールがほぼ変わらないのでタグを見て年代を判別します。

その見分け方についてまとめました。

 

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Lee(リー)のタグで見る年代の見分け方【101-J編】

~ご覧頂く際の注意点~

・時代はズレる可能性があります。

・画像は復刻モデルの写真を使用している場合があります。あくまでデザインの紹介です。

40年代 「赤センター」

2016-12-18_20h55_35出典先サイト→「Six Pac Joe」様

シンプルな赤センターと呼ばれるもの。

黒地に黄色文字で「Lee」。上には赤字で「UNION MADE」下に「Sanforized」と表記されます。

LOT番号の表記はこの時代は付きません。

 

 

49年~50年代前半 「50年代赤タグ前期」

2016-10-19_19h28_35出典先サイト→長野県松本市 古着屋「panagorias」様

1949年になると101-Jのデザイン特許を取得するのでタグにその表記が加わります。

まずタグにはLOT番号の101-Jとサイズ表記が赤字で入り、その下に黄字で「DESIGN PATENTED」表記と番号が入ります。「UNIONMADE」、「SANFORIZED」表記が斜体になるのも特徴です。

 

 

50年代後半 「50年代赤タグ後期」

2016-10-19_19h34_44出典先サイト→長野県松本市 古着屋「panagorias」様

デザインは変わりませんがLOT番号とサイズ表記がLeeと同じ黄字に変わります

反対に「DESIGN PATENTED」と番号表記は赤字に。

 

 

50年代後半~60年代前半 「三角赤タグ」から「三角黒タグ」へ。

四角タグから三角タグに変更となります。

2016-10-19_19h56_54出典先サイト→「Cider」様

このタグには50年代後半の四角タグのデザインがそのまま三角タグになる、三角赤タグタイプ(赤字と黄字と、

 

2016-12-18_20h46_35出典先サイト→「Pigsty」様

三角タグで字の配色カラーが白と黄色になるものがあります。

前者の方が古く、後者の方が新しいものと言われています。後者のタグから「黒タグ」と呼ばれるように。なので後者は「三角黒タグ」なんて呼ばれています。

 

 

60年代前半 「四角黒タグ」®有り、無しタイプ

e0343648_20103245.jpg出典先サイト→「BUTTON UP clothing」様

四角のタグに戻ります。

下には「MADE IN USA」の表記が入り、Leeの右側に商標登録の®(レジスター)マークが入るようになります。(入らない物もあり、それは60年代でもかなり初期の頃とされています。)

 

e0343648_20123223.jpg出典先サイト→「BUTTON UP clothing」様

60年代後半から胸ポケットのフラップ部分にピスネームタグが付くようになります。

ここでも判別は可能でタグとピスネームどちらも「®」のみなら60年代の証

 

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60年代後半~70年代前半 「四角黒タグ」UNION MADE無し

(読者様よりのご提供です。)

先のタグ画像の上部にあった「UNION MADE」の表記のみが無くなります

このタグは生産期間がかなり短いため希少性が高いです。

 

 

70年代 「四角黒タグ」 M.R.表記

出典先サイト→「Bluezz&cheeK」様

®マークの横に「M.R.」表記が入ります。

また下に「UNION MADE」の表記が復活します。

 

出典先サイト→「Bluezz&cheeK」様

70年代はピスネームにも「M.R.」表記が入ります

またタグ、ピスネームタグ、どちらかにしか「M.R.」が入らない場合は70年代M.R.タグへの中間期と捉えていいです。

 

 

70年代後期

最近のものに見られるデザインに近くなります。

Leeの文字は太くなり色も全て黄字、デザインもシンプルです。

 

 

80年代

字体のデザインが近年のものになります。「SANFORIZED」の文字も無くなりました。

また1987年には日本での商品開発・販売をエドウィンに依頼します。以降内タグにはエドウィンの表記が入り、「MADE IN USA」表記も無くなっていきます。

 

あとがき

2016-10-19_19h34_44出典先サイト→長野県松本市 古着屋「panagorias」様

三大デニムブランドとされる内のLee(リー)。今回は「101-J」だけの見分け方でしたがその他のラインのタグもまとめていきますね。

~追記~

カバーオールの「91-J」を更新しました↓

Lee(リー)の主にタグで見る年代の見分け方【91-J カバーオール編】

 

以上「Lee(リー)のタグで見る年代の見分け方【101-J編】」でした。

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