adidas(アディダス)の名品STAN SMITH(スタンスミス)の年代を見分ける方法【ヴィンテージ】
2017/03/18
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1948年創立の「adidas(アディダス)」。以前、洋服の年代を見分ける方法をまとめましたが、↓
今回はそのアディダスが1977年に生み出した名品と言われる「STAN SMITH(スタンスミス)」の年代別見分け方です。ライセンス問題により販売を中止されたりしていましたが度々復刻されておりその人気は現在も凄まじいです。
あのシンプルなレザーボディにアディダスの3本線を通気穴のベンチレーションで再現したデザインが今見ても本当にクールでオシャレです。
ルーツをたどると本来は1965年にテニスプレイヤーのロバートハイレット氏の名前を冠したモデルでその名は「HAILLET(ハイレット)」でした。ハイレット氏亡き後、それを当時プロテニスプレイヤーとして特に活躍していたスタンスミス氏にアディダスが同モデルを贈り、また本人もそれを好んで履いていた為、彼の名をとって77年、正式に「STAN SMITH(スタンスミス)」となります。
そんな歴史あるスタンスミスの年代を見分ける方法を今回はまとめました。(スタンスミスの年代判別の為、モデル名が切り替わる時期のハイレットスミスからのご紹介で、「ハイレット」時代は載せておりませんのであしからず。)
アディダスの名品スタンスミスの年代を見分ける方法
年代はズレる可能性が有ります。
スタンスミスは主にベロ(タン)、ヒール、ソール等で見分けることができます。
~77年「HAILLET SMITH」時代
ベロ
NO IMAGEです。。。(画像募集中です。)
スタンスミスというモデル名に切り替わる時期の為、前モデル名の「HAILLET」表記がベロの枠内に入ります。また、スタンスミス氏の顔がプリントされるお馴染みのデザインですが、当時はスミス氏は老いた顔をしています。
下部には「MADE IN FRANCE」の文字。
この時代の中でも更に古い物はベロの先端を横断するように一本「ステッチ」が入ります。
サイド
NO IMAGEです。。。(画像募集中です。)
3本ラインのベンチレーションの間に「STAN SMITH」と印字されます。
ヒール
NO IMAGEです。。。(画像募集中です。)
ヒールの緑色の部分がフェイクレザー製。「HAILLET」時代はベロア地であったがこの時期は合皮ビニール。
トレフォイルロゴの下には「adidas」表記。
ソール
NO IMAGEです。。。(画像募集中です。)
アウトソールの地面に付く面が「つま先2本、かかと1本」のラインが入る。このディテールも「HAILLET」時代は線がつま先1本、かかと1本とディテールが違う。
77年~「STAN SMITH」老顔初期
ベロ
出典先サイト→「ILLMINATE」様
枠内の「HAILLET」が「STAN SMITH」表記に変わり、晴れてスタンスミスモデルが完成します。
下部には「MADE IN FRANCE」の文字がまだ入ります。
スミス氏の顔はまだ老いています。
サイド
出典先サイト→長野県松本市 古着屋「panagorias」様
サイドにあった「STAN SMITH」の印字は消えます。以降復刻物等の特別モデルや最近のモデル以外には付きません。
ヒール
出典先サイト→長野県松本市 古着屋「panagorias」様
レザー製に変わります。
トレフォイルロゴの下は「stan smith」表記に変更。
ソール
以前と変わらず「つま先2本、かかと1本」。
78年「STAN SMITH」老顔後期
前の77年製とソール以外デザインは変わりません。
ソール
出典先サイト→長野県松本市 古着屋「panagorias」様
ソールだけ変わります。「つま先2本、かかと1本」部分は変わらず、中央に「adidas」ロゴが刻印されるようになります。
以降アウトソールのデザインはこちらで完成です。(イレギュラーもあります。)
79~80年代前期「france表記」
この時代を持ちスタンスミスのデザインは完成し、以降細かなモデルチェンジこそあるがデザインは変わっていない。
ベロ
出典先サイト→「ILLMINATE」様
現在とほぼ同じデザインになります。緑のプリント部分下部に「made in france」表記が入る最後のモデルです。
そしてスミス氏の顔が若返ります。これはご本人が若い顔の方が良いと言ってデザインチェンジしたそうです。
ヒール
変わらず。
ソール
サイドソールに「adidas」と入るようになります。前時代にもこちらは見られますが、はっきりと入るようになるのはこの時代からです。
特殊なモデル
出典先サイト→「ILLMINATE」様
83年に発売された金ベロプリント。
ベロのデザインがスミス氏でなく、トレフォイルロゴで下部に「made in france」入りです。
またボディサイドのベンチレーションがソールまで届かず中途半端な位置までしか穴が開かないモデル。
金ベロデザインは現行モデルにも多く見られるので混合しないように注意です。
80年代後期~「france表記無し」
ベロ
出典先サイト→「ILLMINATE」様
ベロの下部にずっとあった「MADE IN FRANCE」表記が遂に無くなります。
フランス製自体はこの後も見られますが、他国生産も盛んになり台湾、モロッコやスペイン製が見られるようになります。モロッコ等他国生産物は下部に「MADE IN SPAIN」等と入ったりします。
インソールシール
出典先サイト→「ILLMINATE」様
出典先サイト→「ILLMINATE」様
インソールにサイズ、生産国や品質表示の入るシールが張られるようになります。
90年代~
この時代をもって「フランス製」は生産終了となります。
あとがき
出典先サイト→「ILLMINATE」様
「HAILLET(ハイレット)」時代も後にまとめようと思います。
ちなみにスタンスミスは世界で一番販売されたとギネスブックに載っているほど(2200万足)ですが、実際は申請していないだけでコンバースの方が売れているみたいです(推測ですが累計5億足は超えているそうな)。ですがギネス記録は自己申告制となっているので登録上ではスタンスミスが世界一と言われています。
また今回紹介したスタンスミスも多く扱うベクトルパークが使いやすすぎたのでお勧めしています↓
以上「adidas(アディダス)の名品STAN SMITH(スタンスミス)の年代を見分ける方法【ヴィンテージ】」でした。