Vibram(ビブラム)ソールの歴史や古いロゴの紹介
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Vibram(ビブラム)ソールの歴史
登山家であったVitale Bramani(ビターレ ブラマーニ)氏が、アルプス遠征隊の登山仲間が亡くなったことをきっかけに様々な地面に対応できるソールの開発に取り組みました。
以前は革で出来たソールに釘を打った機能性で言えばかなり粗悪な物でしたが、同氏が作り上げたゴム製のソールは地面へのグリップ力が高まり安全性を大幅に向上させました。
そして1937年のイタリアにて、自身の名前からとった「Vibram」社を設立し、加硫ゴムを使用した「CARRARMATO」ソールが誕生しました。
「加硫ゴム」
ゴムと硫黄を混ぜることにより耐熱、柔軟、強度に優れたゴムになります。
「CARRARMATO」はイタリア語で戦車の意味を持ち、日本では「タンクソール」と呼ばれています。
このタンクソールはその機能性から登山家たちに一気に広まります。
その後、54年にイタリアの登山チームが、世界で最も登頂するのが困難とされているカラコラム山脈の通称「K2」に初登頂した際に履いていたブーツのソールはビブラムであったことがきっかけで世界中に認知されることとなります。
そして今日では実に1000を超えるメーカーと契約し、なんと年間4000万以上ものソールを生産している名実ともにナンバーワンのソール会社となっています。
確かな機能性とデザイン性
70年以上の歴史を築いた機能性や製造のこだわりを紹介します。
その高い機能性
登山の限りなく厳しい環境(傾斜のある荒い地面や濡れた地面など)でも滑りにくいグリップ力に、日々進化し続ける足へのホールド感は登山家たちが命を預けるに値する機能性を誇っています。
こだわりのデザイン性
出典先サイト→長野県松本市 古着屋「panagorias」様
ビブラム社のソールを見ていると本当に様々なデザインのソールがあることに驚かされます。
通常ソールというのは人からは見えない部分ですが、ビブラム社は相当なこだわりがそのデザインから垣間見えます。
一貫しているのは「自然」をイメージしていて、地面の模様だったり水の波や波紋模様だったりします。これを知ってから見ると「あ~確かに。」なんて思えるものばかりです。
発売に至るまでのプロセスからなる高品質
生産されたソールは10項目以上の検査をクリアした後に、専用の機械で硬度、密度、摩耗、更に電気抵抗をチェック。そして最後は実際に着用するのを想定したフィールドテストをして全てに合格したものしか僕たちの手元に届かないようになっています。
非常に徹底した品質管理です。
ソールの年代
※ソールモデルによってはこの限りではありませんのであしからず。
初期のソール
出典先サイト→長野県松本市 古着屋「panagorias」様
50~60年代まで使用されているソールは現在と違い「3段」表記されています。(全てではありません)
Vibram表記の下の「BREVETTATA」とはイタリア語で、日本語訳は「特許」、
「montagna」は「山」という意味です。
出典先サイト→長野県松本市 古着屋「panagorias」様
Vibramの下の「DEPOSE」はイタリア語で、日本語訳は「宣誓証言」、
「montagna bloc」は「山域」です。
出典先サイト→長野県松本市 古着屋「panagorias」様
「KLETTER LIFT」表記は、「KLETTER」は「クライミング」、
「LIFT」は「持ち上げる」という意味なのでクライミングギアに付くソールということですね。
70年代ぐらいからロゴがシンプルになりますが、80年代ぐらいまでこういった3段表記の物が確認されています。
70年代~
出典先サイト→「Cider」様
ビブラムがトップだということをイメージさせるため、ゴールドカラーをイメージした黄色のプレートを付けるようになり、またこの時代からブランドロゴのみの「1段」表記の物が多くなります。
こちらは現行品にも使われるプレートなので皆さんにも馴染み深いと思います。このプレートがブランドイメージを決定づける物となりました。
あとがき
出典先サイト→長野県松本市 古着屋「panagorias」様
ビブラムソールが頻繁に使用されているワークブーツですが、アメカジブランドやヴィンテージも例に漏れません。アメカジ又はヴィンテージ好きに僕がおすすめしたいブーツのまとめはこちらです。
ヴィンテージによく合うオススメなアメカジブーツブランドまとめ
合わせてご覧ください。
以上「Vibram(ビブラム)ソールの歴史や古いロゴの紹介」でした。