AKOM(アコム)のタグやパーツで見る年代の見分け方

   

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1940年代中期設立、「Associated Knitted Outerwear Mills.INC」の頭文字を取って「AKOM(アコム)」。アメリカはニューヨーク州にてスタートしました。

当時はスポーツウェアであるスウェットやパーカは、シンプルなデザインで単色で同じような物しか無いアイテムでしたが、同ブランドは革新的なデザインを取り入れ派手なカラーリングで単純だったスポーツウェアにファッション性を持たせたスポーツウェアの在り方を変えたブランドとされています。

50年代にはワークウェアの黄金期が終わりを迎え、スポーツウェア等もファッション性にシフトしていきますが、それよりもずっと前にファッション性を与えていた先見性のあるブランドなのです。

残念ながら1960年代には終焉を迎えた同ブランドですが最近では東洋エンタープライズやジャクソンマティス等が実名復刻もしています。

復刻モデルには例外はありますがやはり派手なカラーリングの物が多くアコムと言ったらコレというようなイメージがあります。なので逆に単色で地味なカラーリングのスウェットは実は更にレアだったり。

 

しかしこのブランドは見かける機会が今やほとんど無くなりましたね。たまにヴィンテージショップで見かけたりすることはありますが、希少価値は当然高いので「なるほど」な価格が付いています。

でもリサイクルショップで見つけちゃった時もあるのでどこに出会いがあるかわかりませんね。ちなみにその時はかなり安く手に入りました。知らない人からすればどこの金融会社だろうって感じですもんね。

ちなみにお勧めなリサイクルショップはこちらにまとめてあります↓

そんなアコムですが、今回はタグのみでは正直見分けるのは難しいです。というのもデザインが変わってないんじゃないかと思われるからです。(違かったらごめんなさい)

アコムは前述したとおりスウェット、パーカがメインなのでパーツを細かく見ていけば年代がわかると思います。40~60年代はディテールが目まぐるしく変わる時代でもあるのでそちらがメインになる見分け方になると思います。

 

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AKOM(アコム)のタグで見る年代の見分け方

年代はズレる可能性が有ります。

一部分だけを見るのではなく、なるべく多くのパーツと見比べるとより精度が増すと思います。

タグの種類

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横に少し長い品質表記有りタイプ。

2016-12-26_14h49_07出典先サイト→「Cider」様

横に長いタグ。これらのタグが付きます。

では年代ごとのディテールを追って見ていきましょう。

 

40~50年代

スリーブ(袖)を見る

「フリーダムスリーブ」

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50年代まで見られるボディとスリーブがS字状に縫い付けられるディテール。

 

「ラグランスリーブ」

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50年後期ぐらいから見られるボディとスリーブが斜めに縫い付けられるディテール。

 

首元を見る

「両V」

2016-12-26_14h57_08出典先サイト→「Cider」様

ディテール的には20年代から50年代まで見られるこちらは胸元にV字状の生地が縫われるVガゼット。それが前後に付く物を「両V」と呼ぶ。

 

またこの「両V」が「ハメコミ型」か「貼り付け型」かで年代が変わります。

「ハメコミ型」は40年代まで見られます。上の画像は「ハメコミ型」で、これはわざわざV字状に首元の生地を切って、別の生地をハメコミ、縫い付けるとても手間のかかる作り。

2016-12-26_15h31_25出典先サイト→「Six Pac Joe」様

一方「貼り付け型」は50年代まで見られます。貼り付け型は上からV字状の生地を貼り付けただけの簡易な物となります。裏地を見れば一目瞭然ですね。(画像は前Vの物ですが見え方は同じです。つまり「ハメコミ型」は裏地からでも表の生地が見えるが、「貼り付け型」は裏地からはV字の表の生地が見えないということです。)

 

ジップを見る

「ピンロック(片ツメ)式」

2016-12-26_15h10_33

ジップの取っ手を持ち上げるとこのように片側にのみツメが見られるタイプがあります。これはピンロック式といって50年代まで見られるディテールです。

 

リブ(袖口)を見る

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50年代まではリブがとても長いいわゆる「ロングリブ」仕様です。

 

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60年代

スリーブ(袖)を見る

「セットインスリーブ」

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体生地と袖生地が垂直に縫い付けられる縫方でセットインスリーブと呼ばれます。

 

首元を見る

「前V」

2016-12-26_15h16_40 2016-12-26_15h16_48出典先サイト→「Cider」様

両Vは前後に付きましたが前方のみにしか付かないものを「前V」と呼びます。前V自体は40~60年まで見られるのでここだけで判断するのは難しいです。

 

ジップを見る

「カムロック(両ツメ)式」

2016-12-26_15h11_29

60年代になると片ツメ(ピンロック)だったのが両側にツメがつく両ツメ(カムロック)式に変更となります。しかしジップ会社により年代はまちまちです。「TALON」社製であれば間違いないと思います。

 

リブを見る

2016-12-26_15h15_07出典先サイト→「Cider」様

長かったリブは徐々に短くなります。

 

あとがき

dsc06889

タグの種類には、横に少し長くでロゴのみ、横に少し長くロゴと品質表示有り、横に長いタグ等が確認されていますがもしかしたらこれで年代がわかるのかもしれません・・・

しかし僕にはタグのみでは判別が出来ないので今回はこのように紹介させていただきました。もし「知ってるぞ!」という方いらっしゃいましたら是非教えて欲しいです。

ちなみに今回一部分で紹介したタロンジップで年代を見分ける方法はこちらです↓

 

以上「AKOM(アコム)のタグやパーツで見る年代の見分け方」でした。

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