Champion(チャンピオン)リバースウィーブをタグで年代判別する方法
2016/12/17
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1934年製造開始。それ以前はスウェット生地のアイテムは洗うと縮んでしまうという欠点があり、それを克服するために開発されたのが「Champion(チャンピオン)」の「Reverse Weave(リバースウィーブ)」なのです。縦に縮んでしまうのを防ぐために脇の部分の生地の向きを縦方向に付けたのがリバースウィーブのデザインです。
30年代に初出してから現在までファッション要素としても高い需要を誇り、スポーツ選手から一般層まで幅広い年代や人達に愛されてきました。
そんなチャンピオンリバースウィーブの主にタグで見る年代の見分け方をまとめました。
チャンピオン・リバースウィーブのタグで見る年代の見分け方
年代には多少のズレがある可能性が有ります。
画像は復刻モデルの写真を使用している場合があります。ご了承ください。
40年代「リバース初期タグ」
始めはデカランタグが付きます。
(画像は用意できませんでした・・・。「こちら」のTシャツ編に載せている「40年代~」のと同じタグ)
この次の時代からリバース専用のタグが付くようになります。
50年代前期~中期「タタキタグ前期」
NO IMAGEです。。。(画像募集中です。)
中期、後期とタグのデザインはほぼ同じです。文字の配列だけ変わります。
ここからREVERSE WEAVE(リバースウィーブ)の文字が入るようになる通称タタキタグの前期タイプ。前期タイプは右上にサイズ表記が入るのが特徴です。
また、この時代は社名表記がまだ「CHAMPION KNITWEAR CO. INC.」です。この表記はタタキタグ後期まで続きます。
50年代後期「タタキタグ中期」
出典先サイト→「Pigsty」様
この時代はサイズ表記が大きくなりタグの下部に入る。
60~67年「タタキタグ後期」
出典先サイト→長野県松本市 古着屋「panagorias」様
サイズが真ん中より少し下に入る。
「CHAMPION KNITWEAR CO INC」表記はこの時代で終わります。この時代までコットン100%。
またこのタグからRN(レジスターナンバー)が入るようになります(右下の数字)
67~71年「タタキタグ最後期」
出典先サイト→「archeologie」様
画像は別モデルですがタタキタグの最後期はこのデザインのタグになります。ここからガラッと雰囲気が変わりますね。
社名表記が「CHAMPION PRODUCTS INC」に変わり、サイズ表記が大きく入るようになります。リバースウィーブ等の表記は小さくなり、この時代からポリコットン素材になります。
71~76年「単色タグ初期・前期」
出典先サイト→「Six Pac Joe」様
タグに大きな変更があります。チャンピオンのトレードマークである「C」マークが完成し、筆記体の字体に。現在のデザインですね。
最初期の単色タグは中段の「REVERSE WEAVE」のすぐ横に「TM」と入る。
またタグの下部にバーのようなデザインが入る。
出典先サイト→「Six Pac Joe」様
初期タイプは中段の「REVERSE WEAVE」の横が「®(レジスター)」マークに変わる。
最初期ではバーだった部分には「FOR CARE SEE REVERSE」という注意書きが入る。
ちなみにタグのカラーはサイズ表記によって黄色だったり青だったり種類が分かれているようですがなぜかはハッキリとは分かりません。
この時代まで素材がポリコットンです。
76~81年「単色タグ後期」
出典先サイト→「Six Pac Joe」様
前時代とデザインは同じですが素材がコットンアクリルに変わります。こちらが単色タグの最後のモデルです。
81~83年「トリコタグ前期」
出典先サイト→「Six Pac Joe」様
これがトリコタグの前期。一番わかりやすい見分け方はタグの裏面に「MADE IN U.S.A.」と「RN26094」が表記される。
またパーカに付くハトメも年代によって形状が変わる。この時代はハトメの円の外側がつぶれたようなデザイン。
83~85年「トリコタグ中期」
トリコタグのデザインはほぼ変わらないですが、中期タイプは「MADE IN U.S.A.」と「RN26094」がタグの表面に表記される。
また下のもう一枚のタグには「DUE TO THE BULKY MATERIAL AND ATHLETIC COLORS WASH SEPARATERY(厚い生地のため強いカラーの物と分けて洗ってください)」と表記されている。
素材配合はコットン90%・アクリル10%。中期と後期はタグデザインが同じなので2枚目の白タグが欠損している場合は配合率を見ると中期か後期かの判別が出来ます。
出典先サイト→「Sunny Side Up」様
またこの時代からハトメは丸みを帯びたラウンド状のものが使われる。
85~90年「トリコタグ後期」
出典先サイト→「Sunny Side Up」様
後期タイプも「MADE IN U.S.A.」と「RN26094」がタグの表面に表記される。
中期に付いていた白いタグは無くなる。
素材配合が後期はコットン89%・アクリル8%・レーヨン3%に変わる。
90年代~「刺繍タグ」
タグが縦長になり刺繍で表記されるようになる。
「MADE IN MEXICO」のものはこの時代より後の物になります。
あとがき
素材の配合率とかデザインされているものによってもさらに細かく年代がわかるのですが、イレギュラーなものもあったり、タグの変換期にはデザインが混ざっていたりと不透明な部分もあるので(だから面白いというのもありますが)なるべく簡単な見分け方をまとめさせていただきました。
ちなみにTシャツ編もあります。↓
以上「Champion(チャンピオン)リバースウィーブをタグで年代判別する方法」でした。