レッドウイングのブーツにある「PT」って表記は何なの?年代の見分け方も解説します【RED WING】
2017/01/24
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REDWING(レッドウイング)のエンジニアブーツ等の内タグに記載される「PT」の意味は一体どういった意味なのか、またその種類によっての年代の見分け方をまとめました。
まず「PT」とは?
ワイルドな人は必ず履いているエンジニアブーツ(等)。現在はファッションアイコンとしての位置づけが強いですが、元は名前の通りワーカーの人に向けたアイテムであったため、アメリカにある「ANSI規格」が定めた安全基準を満たしたものに付けられるのがProtective Toe略して「PT」なのです。
Protective Toeという通り、トゥ(つま先)に鉄芯が入った物でワーカーの足を守っていたわけです。
その希少性
例えば同じ90年代のレッドウイングでもそこまで市場価格は高くないですが、エンジニアのPT品番、特にPT91は新品状態なら10万円前後することも多いです。
なぜそこまで希少性が高いのか?
それは「PT」によるものではなく、後述の年代解説にも入れましたが、「茶芯」やその他のディテールによるところが大きいです。
茶芯とは?
これは当時単純にコストダウンのためか染色技術がまだ未発達だったためか諸説ありますが、茶色のレザーを黒の染料で染めたものを指します。
狙っていたわけではなく完全に偶然の産物なんでしょうが、長い期間履き込んだ茶芯のブーツは黒色の染料が剝がれていき、下地の茶色の部分との絶妙な色感がヴィンテージ好きにはたまらなく感じられ、この茶芯のレザーを使用していた「PT91」等のモデルは高額で取引されているわけです。
他にも履き口が広めだったり、バックルのデザイン、また革そのものの質だったりも価値が上がる原因となっています。
「PT」品番が入るタグの年代判別
一部年代はズレる可能性が有ります。
最初期「縦羽タグ(PT83)」
出典先サイト→ヴィンテージスニーカー専門店「オールドスニーカーズ」様
縦のプリントタグが内部に付きます。
タグ内にPT表記は無く、レザー内側にPT品番等の情報が印字されます。PT83の中でも初期のタイプに付くタグで希少性も高いです。
1983~1991年頃「PT83プリントタグ」
出典先サイト→「JAM」様
PT83表記でプリントタグです。
出典先サイト→ヴィンテージスニーカー専門店「オールドスニーカーズ」様
外側の側面に製造年月の刻印あり。
左側が製造月、右側が製造年をそれぞれ表します。
ちなみに80年代は製造年が一桁刻印(6なら86年)。90年代は二桁刻印です(95ならそのまま95年)。
1991~1994年頃「PT91前期プリントタグ」
出典先サイト→「micce-vintage」様
PT91(前期)表記プリントタグ。
外側の側面に刻印有り。画像で言えば92年の12月製。
茶芯多め。
1994~1996年頃「PT91中期プリントタグ」
PT91(中期)プリントタグは変わらず。
出典先サイト→「micce-clothing」様
ですが外側に合った刻印は無くなり、タイプによりですがベロに刻印されるようになります。画像で言えば左下に小さく入る「95」が製造年数となります。95年製。
茶芯多め。
1996~1999年頃「PT91後期刺繍タグ」
出典先サイト→「micce-vintage」様
PT91(後期)になると刺繍表記になります。
茶芯少なめ。
1999~2006年頃「PT99刺繍タグ」
PT99刺繍でANSI表記最終タグ。
後期はこの後のスタンダードとなる縦長タグになります。
また、下部にある「OO/OO」という表記部分が製造年月を表します。
画像なら2003年5月製造となります。
細バックルが混在。
茶芯は無しです。
2006~2009年頃「ASTM初期タグ」
前時代タグの「ANSI」部分が「ASTM」表記に変わります。その他は変わりありません。
ASTM初期タグはまだcm表記が入りません。
2009年頃~現在「ASTM後期タグ」
現行モデルに付くタグ。
ASTM初期タグとほぼ変わりありませんが、アジア圏内を意識したのか「cm」表記が入るようになります。
復刻モデル
PT83タグの茶芯復刻モデルも出ています。
タグの雰囲気などはそっくりですが、内側のスタンプを見ると製造年(サイズ表記左の小さなアルファベットと数字)の刻印が入ります。小さい二桁の数字で印字されるので例えば「14」なら14年製になり、判別はそちらで可能です。
あとがき
「PT」の謎が解けたでしょうか。
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アイリッシュセッター「875、8875」品番の見分け方もまとめてあります。↓
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以上「レッドウイングのブーツにある「PT」って表記は何なの?年代の見分け方も解説します【RED WING】」でした。