革(レザー)の手入れ方法。一生物にするにはあなたのメンテナンスが欠かせない。
2016/11/04
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品質の良い革製品を手にすると愛着が湧きますよね。高品質な革であるほど手入れを怠らなければ言葉通り「一生物」となります。
そして手入れをすればするほど革も違った顔に。色が落ち着き、革も柔らかくなり、シワが出来て、「アジ」と呼ばれる物になります。
そうやって自分だけの革に育てていくことを「エイジング」と言います。
せっかく買った革製品を永く永く使っていくための手入れ方法をご紹介します。
革(レザー)の手入れ方法。
手入れのタイミング
革を触って水気が感じられない、サラッとした感触、かさついた印象を少しでも感じたら手入れ(メンテナンス)の時期です。間隔としては大体1~2か月に1回もすれば十分です。
用意するツール
★必要な物
ブラシ
一般的な革であるスムースレザーには馬の毛ブラシ↓
起毛しているスエードレザー等にはナイロン系の硬いブラシが必要です。↓
オイル
ミンクオイル等、乳化性クリーム。革に栄養を与えるためのもの↓
オイル用の布
オイルを塗る時に使用する布。
乾拭き用の布
仕上げ用の布。オイルを塗る布とは別に用意しましょう。
以上が必要最低限のツールです。
★あれば更に良い物
革用消しゴム
起毛系の革に付いた汚れを取る為の消しゴム。繊維の奥まで入り込んだ汚れでなければ、これで汚れを取ることができます。
靴墨
キズや擦れ等を補修するためのもの。革の色に合った物を選びましょう。
防水スプレー
吹きかけるだけで防水効果があります。仕上げに。
アルコール(消毒用エタノール)
カビが生えてしまった革に使用します。
これらがあれば尚良いです。
革の手入れ方法
1.初めに
まず革に付いた汚れやホコリを落とします。
ゴミが付いた状態で手入れをするとゴミで革を傷つけてしまう恐れがある為です。何よりゴミが取れてたほうが気持ち良いですもんね。
「革の縫い目や隙間に入ったホコリ等をブラシで取り除きます。」
ブラッシングは強くすると傷の原因になるので優しく行いましょう。
「黒ズミ汚れには革用の消しゴムを使って汚れを落とします。」
黒ズミ汚れやスエード等の起毛革の汚れは革用消しゴムを使います。こちらも強く擦らないようにしましょう。あくまで優しく汚れを落とすように擦ってください。
2.オイルで栄養補給
革は人の肌と同じです。補給をしなければカサついて乾燥し、最後にはカラカラになってしまいます。オイルで栄養補給をしてあげましょう。
オイル用の布でオイルを薄くとり、革全体に馴染ませるようにうす~く伸ばして塗っていきましょう。僕の感覚では一時間ほど放置して乾拭き用の布で革全体を拭くといい感じのツヤが出ます。
オイルレザーのようにしたいという方は更に長時間放置するのもありです。が、放置しすぎはシミやカビの原因にもなり危険ですので長くとも一日ぐらいにしておきましょう。
管理人お勧めのオイルはこちら↓
「ミンクオイル」
特性:早く色味を深く出したい方はこれがお勧め。しっとりした光沢感が出ます。
「植物性オイル」
特性:ゆっくりゆっくり深い色味を出していきたい方へお勧め。反面光沢感が良く出ます。
「馬油」
特性:ミンクオイルと植物性オイルの中間的存在。光沢感も色味の深み具合も良く出ます。100%馬油なのでコードバン等高級な革にも使用できます。
全てお勧めですが、どういった風に革を育てたいかで選びましょう。最近は馬油が人気があり個人的にもお勧めです。
3.傷が目立つ時は
傷部分に靴墨を薄く塗って乾いた布でしつこいぐらい磨きます。
磨けば磨くほどピカピカに。また傷とは別に光沢を出したい時も靴墨は有効です。革の色と同じものを選び、目立たない場所で試してから全体に塗りましょう。注意点としては磨きが足りないと油分を失い革がひび割れてしまうので、磨く際はしつこいくらいに。をモットーに磨きましょう。
4.最後に防水仕上げして保管
雨や水対策の為に防水スプレーをかけます。
20~30㎝程度離して表面が軽く塗れる程度で十分です。濡らしすぎるとシミの原因にもなるので注意です。乾いたらこれにて終了。
5.保管
使用しない場合は湿度が高くも低くもない日陰に保管。靴の場合はシューキーパーを入れて型崩れを防止します。
「カビ臭い!」と思った時の対処方法
実際にカビが生えた物。
カビが生えてる場合は、カビの部分を硬く絞った濡れ雑巾で拭き取る。
カビの臭いがまだキツイと感じる時は繊維の奥までカビが生えてるということになるので、その場合はアルコール(消毒用エタノール)を吹きかけ乾拭きし、日光で乾かすとよいです。
使用しない場合は保管方法は先ほどと同じです。
お勧めケアツールセット
このセットがあれば最低限のレザーケアができます。
馬毛ブラシ、竹ブラシ、化繊ブラシ、ムートンクロス、ミニクロス、クリーナー(汚れ落とし)、靴クリーム、ポリッシュの8点セット。
ケア市場評価も高くお勧め。しかしあくまで最低限なので、記事初めに紹介した物から足りないツールは補うと完璧ですよ。
あとがき
いかに一生物の高品質な革製品を手に入れようとも手入れを怠ってはすぐにダメになってしまいます。
逆に言えば手入れをすれば一生物の相棒になるんです!エイジングと革は切り離せない関係です。皆さんもこの機会にお気に入りの革をエイジングしましょう!
ちなみに、ヴィンテージ好きの僕がお勧めしているレザーライダースジャケットはこちらです。↓
フライトジャケットはこちら。↓
レザーブーツはこちらにまとめてあります。↓
これらも合わせてご覧ください。
以上「革(レザー)の手入れ方法。一生物にするにはあなたのメンテナンスが欠かせない。」でした。