ヴィンテージ用語解説

      2017/01/24

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ヴィンテージってどういう意味なの?とかヴィンテージディテールでよく見かけるワード等、ヴィンテージを知るうえで使うであろう専門用語を解説していきます。

 

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ヴィンテージ用語解説

色落ち編

ヒゲ

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横に広がる線上の色落ちがまるで髭のようであることからここの色落ちを「ヒゲ」と呼びます。

 

ハチの巣

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膝の裏に出来る色落ち。綺麗に出ることがあまりないがくっきりと色落ちが出来ると本当にハチの巣のようになります。

 

縦落ち

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縦に線上の色落ちがすることを縦落ちといいます。染色の方法や糸の太さが関係していて、ヴィンテージのデニムは総じて綺麗な縦落ちをします。

 

 

デニム編

インディゴ

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生地を藍色染料で染め上げ耐久度が増したものがデニム生地。その藍色のことをインディゴという。

 

リジッド

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未洗いで糊付きのデニム生地のことです。ですが、今では色落ちの一切していないインディゴカラーのこともリジッドカラーと呼んだりします。

 

生デニム

一切の加工をしていないデニムの事をいいます。防縮加工も施されていない為、洗濯にかけるとかなり縮みます。

 

アーキュエイトステッチ

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リーバイスの特徴であるバックポケットに入るステッチのアーチのことを弓に似ていることからアーキュエイトステッチと呼ばれています。

 

赤耳(セルビッチ)

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パンツの裾をめくるとサイドがこのようなディテールをしていることがあると思います。これが有名な「赤耳」(セルビッチとも言います)です。

これがあると外側にこの赤耳のラインの「アタリ」が出て赤耳特有の色落ちをします。ヴィンテージ商品ではよく見られる部位です。

ジャケットにも付くことがあり、また耳のラインの色は赤色だけでなく黄色だったり緑だったり多岐に渡ります。

 

カンヌキ(バーダック)

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生地の縫い目等を補強するために縫われる線上のラインのこと。

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リーバイスのヴィンテージはこの黒カンヌキ(黒カン)仕様。

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裏から見た様子。

 

リベット

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生地が重なる部分を補強するために打ち込んである鉄(銅)製の円形の金具のこと。後にカンヌキ仕様に切り替わっていきます。

 

隠しリベット

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表面からは一見リベットも何もないですが、

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裏面を見るとリベットがあります。

これは隠しリベットといってむき出しのリベットが当たる部分を傷つけないように配慮されたディテールです。

 

三角(V)ステッチ

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フロントトップボタン周りのウエストの帯と本体を合わせ、補強するために三角状に縫う三角ステッチ。(Vステッチともいう)

 

シンチバック

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フィット技術が未発達だった時代、ウエスト付近に短くベルト状の帯(シンチバック)を付けることでサイズ調整を可能にしていました。ヴィンテージではスラックス等、ドレスアイテムにも見受けられます。

 

 

ステッチ編

シングルステッチ

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生地の表、裏どちらから見ても1本のステッチで縫われている方法。実際には上から下からと2本の糸で縫われている。

 

ダブルステッチ

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シングルよりも強度が増した2本の針で縫う製法。

 

トリプルステッチ

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2本よりもさらに強度の増す3本の針で縫うトリプルステッチ。

ペインターパンツ等ワークテイストの強いものに使われる製法。

 

チェーンステッチ

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縫い目の裏側がまるでチェーンのように縫われている製法。

 

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ディテール編

チンストラップ

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チンストと呼ばれる襟元の飛び出した生地部分の名称。

襟のばたつきを防止するとも幅広いサイズに対応するためとも言われているディテール。

 

マチ

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シャツの前と後ろのパネルの繋目の下部に付く補強生地。

糸がそのまま出ている場合もあります。

 

両V(ガジェット)

出典先サイト→「Cider」様

首元のヨレによる前後伸縮を補強するためとか汗止めとか諸説ありますが、首元にV字の切れ込みを入れたディテールの名称。

画像はヴィンテージではないが1920年代頃から50年代頃まで見られる。

 

前V(ガジェット)

出典先サイト→「FUNS」様

両Vの後に出てくる前面のみにV字の切れ込みが入るディテール。

40年代頃から60年代頃まで見られる。

 

ヘチマ襟

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襟がヘチマのような独特な形をしていることからそう呼ばれる。60年代頃までのカーディガンや海軍のデッキジャケットに見られる。

 

クルーネック

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首が円の形状をしているデザイン。

 

タートルネック

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首上まで覆う様なデザイン。

 

ヘンリーネック

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クルーネックの胸元辺りにボタンで開く部分があるデザイン。古ければ古い程長い。

 

ロングリブ

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ヴィンテージスウェットに見られるデザイン。こちらも古ければ古い程長い。

 

後付けパーカ

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プレーンなスウェットに後から付けたように縫い付けられるフードをそのまま「後付けパーカ」と呼びます。

 

セパレートポケット

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現行品は腹部に大きく付くポケットがヴィンテージでは中心が離れているデザインがある。これをセパレートポケット、略して「セパポケ」と呼びます。

 

山ポケ

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ポケットの形状が山のような形をしていることから山ポケと呼ばれる。

 

ガチャポケ

IMG_0463出典先サイト→「Sunny Side Up」様

左右非対称の大きさや形状のポケットの名称。

 

フラップポケット

フタが付いたポケットのこと。

 

フリーダムスリーブ

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ボディとスリーブを繋ぐ線がS字状のラインを描いているのをフリーダムスリーブと呼びます。

 

セットインスリーブ

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ボディとスリーブを垂直に縫い付けたディテール。(生地線の方向が違います)

 

ラグランスリーブ

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ボディとスリーブの繋目が斜めに縫い付けられているディテール。

 

エルボーパッチ

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肘付近に付く補強を目的とした別生地が付くディテール。四角状だったり円状だったり形は様々です。

 

ショルダーパッチ

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肩付近に付くパッチ。エルボーパッチもそうですが元々はハンティングディテールで、銃を肩で抑えたり、構える時に肘をついたりするのでよく擦れる部分を補強するためについていたと思われます。現在はファッション要素が強いですが当時はそのための物なのでリアリティがありますね。

 

ベンチレーション

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脇付近等通気性をよくするために付くハトメの事。

 

ボタンフライ

出典先サイト→「CASUAL SHOP JOE」様

フロントをボタンで閉めるタイプのもの。

 

 

ボタン編

チェンジボタン

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ボタンを縫い付けるのではなく小さいホールにボタンの金具を入れて裏側からリングで止める方法。ボタンの交換が容易であることが特徴で主に40年代以前のアイテムに付くことが多い。

 

シェルボタン

出典先サイト→「JAM」様

実物の貝を加工して作られた贅沢なボタン。光の加減により虹色の色合いが出る。

50年代以前のシャツに付けられていることが多い。

 

猫目ボタン

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まるで猫の目のような形をしていることから猫目ボタンと呼ばれる。主に60年代以前のアイテムに付く。

 

くるみボタン

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くるみボタンとは言いますが実際にくるみでできてるわけではなくレザーをくるんで作られたのが始まりです。今はレザー素材ではない物もあったり、画像のように刻印してそれっぽく見せている物もありますがヴィンテージはリアルな作りをしています。

 

月桂樹ボタン

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第二次大戦中のアメリカでは物資規制があり、既製品のボタンを使う事を命じられた時に使用していたのがこの月桂樹ボタン。

 

13星(スター)ボタン

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ヴィンテージミリタリーに付くメタルボタン。

 

 

ヴィンテージ用語編

ヴィンテージ

由来はぶどうの当たり年に作られた上質なワインを意味していたが、現在は年月を経て古着としてアジが出たものを指し、とても古い古着やアンティーク品等を総じてヴィンテージと呼ぶようになった。

 

デッドストック

出典先サイト→「JAM」様

当時のまま新品未使用の状態で残されたもの。

 

オンス(oz)

デニムの重さを表す単位。

1oz=28.4gとされていて現在使われているのは11~15ozが主流です。

 

ユニオンメイド・ユニオンチケット

アメリカの労働組合のことをユニオンと呼び、そこで作られたものをユニオンメイドと言います。

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その証として製品の多くには「ユニオンチケット」というものがどこかに縫い付けられている。

 

サンフォライズド

出典先サイト→「Boundary 243」様

防縮加工を施しているものに付く。

リーバイスの物はPRE-SHURUNK(プリシュランク)と言われる。

 

フラッシャー

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主にポケット部分に付く紙製の製品紹介タグ。デッドストックの物に付きます。

 

 

あとがき

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ヴィンテージを楽しむうえでご活用いただけたらと思います。

今後更に充実させていくために追記していきます。

 

以上「ヴィンテージ用語解説」でした。

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