ヴィンテージなのか分からない衣料を発見したので考察してみます。
2017/01/27
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先日、古着屋さんでヴィンテージなのかさっぱり分からない衣料を発見しまして許可を得て撮影してきたので画像と共に考察してみようと思います。
謎のウェスタンシャツ
まず見た目の生地感からヴィンテージ臭がプンプン香っていまして、アイテムはデニム地のウェスタンシャツです。丈は長め。
そして興味を引いたのはタグデザインです。
タグ
「LONGHORN JR」表記。
ロングホーンと言うとLevi’s(リーバイス)のロングホーンタグが有名なのでそちらをイメージしますね。
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「JR」とはそのままジュニアということだと思うので、さすがに当時のリーバイスが出したものとは思いませんが模倣されて昔に作られた物なのか、それとも現在にヴィンテージを真似たレプリカとして作られた物なのか・・・
しかし「®(レジスター)マーク」が付くのを確認できるので多分50年代以降の物ではあるようです。
次はスナップボタンです。
スナップボタンのリベット
「SCOVILL」社製のリベットを使用しています。スコビル社は1900年初頭よりジッパーやリベットを製造しているのでここだけでは細かい年代は見分けられません。
また、この生地の折り返しの幅の狭さも古さを思わせます。
次はマチです。
マチ
マチが不格好で大きいです。そしてミミ付き。
ここが意外にもヴィンテージ感を更に感じさせる部分でして、レプリカ系のブランドが作る衣料というのは当然熟練した職人の方や、幅広くまた深い知識を持った方達が集まり作られる物なのでクオリティは言わずもがなとても高いです。
であるがゆえにレプリカブランドは作りがかなり整っているので実際のヴィンテージと見比べるとヴィンテージは雑さが目立つ所がレプリカ系は綺麗に作られていたりします。(それは当然の事なのですが)
もしこちらが現在に作られたものだとしたら「あえて」この雑さを表現したという事でしょうか。それはそれでとても興味が湧きますね。
ステッチ
カフスの裏地のステッチがオレンジステッチです。画像では少しわかりづらいですが実物はステッチのカラーが違うのが一目瞭然です。
結論
ここまで調べながらも書いていたんですが、タグ内の「DICKSON JENKINS」という文字を完全に見落としてまして(汗)どうやら50年代以降ぐらいより見られるウェスタン系のブランドだったようです。
皆様にも問いかけてみようと思ってたんですが自己完結してしまいました(笑)
恥ずかしながらこの「DICKSON JENKINS」ブランドは知らなかったんですが、ディテールと照らし合わせた結果やはり50~60年代位のヴィンテージとみて間違いなさそうです。しかしこちらのブランドタグは他のを見ると結構違うデザインをしていてこちらのロングホーンタグは希少みたいです。
しかしわざわざ「LONGHORN JR」と表記するところを見るとリーバイスとなんらかの関係性があったのか勘ぐってしまいますね。(「LONGHORN」とだけ表記されるタグもあるようです)
こちらについては引き続き調べてみますが何か詳しいことを知っている方がいらっしゃいましたら教えていただけると嬉しいです。
「マチ」等ヴィンテージを見るに当たってよく使用する専門用語をこちらで解説していますので合わせてご覧ください↓
以上「ヴィンテージなのか分からない衣料を発見したので考察してみます。」でした。