ヴィンテージでも見かけることが少ないLIGHTNING ZIP(ライトニングジップ)を解説してみる。
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ヴィンテージでたまに見る「LIGHTNING ZIP(ライトニングジップ)」とは一体どんなジップなのかその歴史などを踏まえて解説してみようと思います。
まずこれは僕個人の感覚ですが、レザージャケットやカウチンのジップで見かけることが多いです。ライトニング社はアメリカの会社ですので、アメリカ独特の質実剛健さを持ったジップと言えます。
出典先サイト→「Sunny Side Up」様
ファンの方も多いのではないでしょうか?
そしてライトニングジップは現行品では見られることが無く、必ずヴィンテージアイテムに付いています。
「TALON」や「IDEAL」「SCOVILL」ジップ等は古くより存在し、数多くのアイテムで見られます。中には現在も製造している会社もありますが、こちらのライトニングジップは既に製造を中止しているのです。
創業者はジップの実用化に成功した発明家と言われるGIDEON SUNDBACK(ギデオン サンドバック)氏が設立した会社が「LIGHTNING FASTENER COMPANY(ライトニングファスナーカンパニー)」でありました。
ライトニング社は1920年頃創業したとされていますが、実際にジップを製造し製品として出回りだしたのは30年代後半でした。なので当初は会社名が違っていたかもしれませんが、そこまでははっきりとわかりませんでした。
気になる歴史ですが、ライトニングジップは30年代後半から80年代前半まで製造されています。
ヴィンテージを追っていくと、ブランドは違えど年代ごとの特徴は似通ったものがあり、その時代ごとの特徴がよく出ていることがあります。
ジップの世界も例外でなく、年代ごとの特徴は有名な「TALON」ジップによく似ており、コの字留めやピンロック等のディテールが見られます。
ジップをいくつかご紹介します。
出典先サイト→ 「Cider」様
他のジップブランドには見られないこの持ち手が楕円形のジップはライトニング社の代表的なデザインです。
出典先サイト→「Cider」様
「コの字留め」と持ち手部分に見られるアールデコ調のような持ち手の窪み。タロンジップは線上の刻印が入りますが、ライトニングジップは窪んでいます。
こういった部分で差別化を図ろうとしていたのでしょうか。
出典先サイト→「Cider」様
ベル形の持ち手ジップも見られます。
残念ながら現行品では見られなくなったブランドですので、もしお手持ちのアイテムがライトニング社の物だったら大事にした方が良いと思いますよ!
以上「ヴィンテージでも見かけることが少ないLIGHTNING ZIP(ライトニングジップ)を解説してみる。」でした。