汚れ=味(アジ)となるのがヴィンテージ古着だ!でもここまで来ると限界だって線引きを考えてみる。
2016/11/10
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ヴィンテージが好きな方ならわかるでしょうが、何十年前の服という性質上、新品状態で見つかることの方が稀で使用感や汚れ、ダメージがあって当たり前ですね。
つまり汚れやダメージは年代を経てきた「味(アジ)」として捉えることが出来る、新しい服には通常あり得ない文化がヴィンテージ古着というジャンルには構築されています。
とはいえ、汚れにも限界があるよな~と思いまして、どのくらいの汚れやダメージなら「アジ」として捉えることが出来るのか。そこのところを考えてみました。
これから古着業界に入る方はどれぐらいが「アジ」なのかが分かると思います。しかし今回の記事は完全に僕視点の話になりますのでちょっとした参考程度にして下さいね。
汚れ=アジとして捉えられる限界はどこか?
まずこれはもうダメだな~っていう汚れやダメージから紹介します。
ダメなアジ
アジではない汚れの入り方
襟ジミや脇ジミがあるもの。黄ばみは特にアウト。
単純に不快感が凄いですよね。ちょっとでも付いててもなかなかアジとしては受け入れられないです。後は汁物が飛んだようなシミなんかはアジではないです。
アジではないダメージの入り方
ダメージは結構アジとして捉えられることが多いんですが、股部分のダメージだったり、なんでこんな所に?ってダメージはアジではないです。
バックポケットのダメージも単純に年代云々のダメージっていうより「生活感」が溢れるダメージなのでアウトです。
ウールやリブ等の虫食いの跡もアウトです。
ただ逆にもっと凄いクラッシュしてると一周回って格好良いんですけどね。
良いアジ
これはアジとして見れるよっていう汚れやダメージを紹介。
アジな汚れ
ワーカーが作業していた時に付くような汚れなんかはアジの最上ランクと思います。例えば、ペンキが飛んだような汚れやオイル汚れ等。
アジなダメージ
出典先サイト→「ChuPa」様
有名なのはグランジやパンクファッションに見られるクラッシュジーンズ。いっそここまでいっちゃうともはや格好良いんですね。
出典先サイト→「JAM」様
また部位に寄りますがレザーのスレや生地のダメージも良いアジになります。
バイカーの人はダメージでボロボロな革ジャンを好むとされていますが、逆に新品が嫌われることもある不思議な世界です。確かに革ジャンはボロボロのが僕も好きですし。
アジなリペア
ダメージのリペア具合で格好良さがむしろ状態良好なものより良くなることもある。
分かりやすいのはデニム生地の穴が開いた部分をタタキと言われる方法でリペアしたもの。もはやリメイクの域に達しているものもありますが、そういったものも格好良いです。
微妙な所
裾のダメージはヒッピーやサーフカルチャー等が好きな方は受けいれられますが、それ以外の方にはダメなダメージとして見られます。僕個人は好きですけどね。
あとがき
アジに良いも悪いもあるかって書いてて思いましたが伝わりやすいかなと思ってそのまま書きました。正直アジかアジじゃないかなんて結局それで格好良いか格好悪いかだけの違いなんですが、古着業界に入り始めの頃はどんなものが良くてどんなものが悪いかなんてこともわからないと思うので参考にして頂けたら幸いです。
色々なヴィンテージを見たい!という方は実際に古着屋さんに足を運ぶのが一番ですが、実際に足を運ぶ時間が中々取れない方は本を読むのもいいですね。こちらに知識も吸収できるお勧めのヴィンテージ本をまとめましたのでよければご覧ください。↓
以上、「汚れ=味(アジ)となるのがヴィンテージ古着だ!でもここまで来ると限界だって線引きを考えてみる。」でした。